お風呂から上がり
冷蔵庫に入れていたスイーツ盛りを出し
リビングでくつろぐ
葵くんに「食べる?」と声をかけた。
「あ。。。うん」
「お皿洗うの面倒だから
このまま食べちゃおーかね」
と パックのまま出した。
「今日はくそ女の話はないの?」
葵くんの方から聞いてきた。
「それがねぇ!!!」
よく聞いてくれました!かのように
お茶の話から今日のことを話した。
「自分が下っ端だって
認識ないんじゃないの?
周りのおっさんもおっさんだよね
そこはちゃんとたての列を
正さないと!」
「でしょでしょ
葵くんすごいねぇ
かしこいわぁ」
パチパチと手を叩いた。
「そう?」
「でもさ 男の人って
ヘロモンに弱いんだよね
お色気満載で言われるとねぇ
あたしにそのお色気があればさ」
「ヘロモンねぇ。。。」
「葵くんだってそうでしょ?
お色気満載で迫られたら
コロっと なっちゃうでしょ
あっ。。。そっか
葵くん学生だった
あたし学生相手に色気だとか
ヘロモンだとか馬鹿なこと言ったね
ごめん忘れて」
すると葵くんはいきなり
あたしにキスをした。
「ち・ちょっとぉー
葵くん!」
「子ども扱いやめてくれる?
オレ学生だけど ガキじゃない!
キスだって その先だって
ちゃんと経験してるから」
葵くんが それらを経験してる?
そう聞いて少し胸がチクっとした。
なんで???
なに?この気持ち。
まさかあたし
高校生相手に???
ううん 違う違う
何かの間違い 間違い
そんなはずは無い。
「もぉー!
この頃の若い子ってすごいねぇ
高校生で 経験済みとか・・・」
「萌香は?いつ?」
「あたしは大学生になってから
高校時代は清い交際だったからね」
「そっか。。。
経験済みなのか」
まさか まだだったと思ってたか?
そりゃ そうだよね
私の第一印象 中の下だからね。
「あたしの歳でまだだったら
それこそヤバイやつじゃん」
「それもそうだよね」
あははと笑う2人。



