その時。。。


私の携帯が鳴り響く。


誰?こんなときに!


「ちょっと待って
何か大切なことかも」


葵くんを制し起き上がった。


「もぉー!うるさいなぁ
無視して後でかけなおせ」
とまた倒される。


「あっ!!!もしかしたら
可奈ちゃんかも
部屋に来るって言ってたじゃん」


「来てチャイム鳴らしても
出なかったら諦めて帰るだろ
この状況で止められないよぉ」


すでにモードに入ってる葵くんの
せつぜつな言葉。


「ダメだって!!!
葵くんとはいつでも出来るけど
可奈ちゃんとはまた次いつ会えるか」


葵くんを押し退け電話を取ると
その電話は切れた。


すぐに「ごめん出たら切れちゃった」
とかけ直した。


「あっ!ごめんね
お取り込み中だったぁ?」


「違うよぉ〜!
あっ!もう来る?」


「実は外にいるよ」


「え!!!」
葵くんに目で合図して服を着るように
伝えた。


慌てる私たちに
「そんなドタバタしちゃってぇ
ごめんごめん冗談よ
続けていいよ」


笑いながら可奈ちゃんは
お見通しのように言った。


「え?」


「行かないよって電話したのに
出ないから!」


「来てないの?」


「お邪魔はしない
せっかくの2人の夜を邪魔しないわよ
今度ゆっくり2人で話そうね
じゃあどうぞ
仲良くねぇ」と可奈ちゃんは笑いながら
電話を切った。


「はぁ。。。慌て損!」


「なんだよぉ〜」


2人ともあんなに盛り上がってた気持ちが
急降下。


「お風呂入る?
お湯を溜めるね」


とお風呂の準備をして整ったから
葵くんに先に入るように言った。


「続きはお風呂にしよう
一緒に入ろう」


「続き?なんの?」


「わかってるくせに!
ウブなふりすんなよな」
と素早く脱がされ浴室へ。


葵くんとの熱い夜は続くのだった。