「それに親の心配はいらないよ
うちの親 母さんの方が8つも上だから」


葵くんの両親は年上女房だという
初めは周りが猛反対
もちろん社長も娘が年下の男性を
連れてきたから反対だったそうだ。


しかし娘可愛さから
仕方なく認めたと。。。


私たちの場合
孫の可愛さから相手の私を
遠くに飛ばした。


正反対だ。


そっか 葵くんが騙されて弄ばれてると
思っていたからか。。。


もしあの時お互いの気持ちを
聞いてくれてたら今とは違ったかな?
北海道なんて飛ばされてなかったかな?


「だから 周りを気にしてないで
萌香の気持ちを教えて?」


「あたしは・・・あたし」


好きだと言ってしまいそう
でも好きだといえば
また周りを心痛させてしまう。


「わかった!こうしよう」
返事をしない私に提案をしたのは葵くん。


「1週間考える猶予を与えてあげる
それまでは連絡しない」
1週間後に返事が欲しいとそう言った。


「うん」


「じゃあ 帰ろうか
送るよ」
と 実家まで送ってもらうことになった。


「またね」


葵くんは別れ際
『またね』と言った。


素直になってもいいのかな?
社長大丈夫かな?


そればかり考えてしまう。