放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。※リメイク版



なんて考えているとピピーッ、と大きな笛の音が鳴った。



「あちゃー・・・日向大地大丈夫かね」

「え、何があったの」

「見てなかったの?」

「ボーッとしちゃってた」



莉奈の話によればボールをとるときに接触があり、互いに転倒してしまったよう。

手首を押さえている日向君に対し、謝っているのは葉月君だった。



「おーい。女子のほうに保健委員いるかー」



体育の先生の大きな声がこちらまで響き渡る。

保健委員って私だけど・・・。


チラリ、女子の試合をやってるほうに目を向ければそこにも同じ委員会の子は一人いる。


どうすればいいかと迷ってると。



「相川!!」