「2人なんて初めてだね〜」

声をふっと零す。

「だね。なんか新鮮」

こんな環境は新鮮なのだ。
だって、これまで、ユキには絶対晃が一緒にいて、2人きりになる時なんて無かったから。

それより、お腹空いた〜
お弁当食べよ…

「頂きます。」

ご飯を食べ始める。

ユキも慌てたようにお弁当を食べ始める。

「頂きます。」

今日はなんの勉強しようかな…
国語、奏に教えて貰おうかな……

そんなことを考えていたら、ユキがこっちをじっと見ていた。

「…何?どうした?」
「えっ‼あっ…いや…何も…」

な…何もないのか…
でも、なんか、こんなユキを見るのは初めてだなー