「エナ、ご飯できたぞ。」

いつものように部屋の外からエナを呼んだが、返事が無い。
いつもならすぐに出てくるか、返事が返ってくるのに。

「エナ?…エナの好きなカレーだよ?」

…相変わらず返事が無い。
心配になった鋭太郎はドアを開けることにした。

「エナ、入るぞ?」

ガチャ

「エナ?!」

部屋の中で、エナは床にうつぶせに倒れていた。

「エナ、大丈夫かっ?!」

エナに駆け寄り、首を触った。
脈はあったが、物凄く熱い。
鋭太郎はエナを抱きかかえると、急いで階段を下りた。