「…エナ…?エナっ?!」

リビングにエナは居なかった。
トイレも真っ暗だった。
だとすると、この部屋にいないとおかしい。

鋭太郎はエナの部屋を飛び出すと、階段を駆け下り、家中を探し回った。

しかし、エナも、妻の満叶すらも、家には居なかった。

もしかして、エナの風邪が悪化して病院に…?

妻に確認しようと、スマホを取り出した。
メッセージアプリに、一軒の通知がある。
妻からだった。