「しっかりして下さいよ先輩〜!午後の会議、先輩のプレゼンにかかってるんすからね!」

「おう。わーってるよ…」

鋭太郎は手元のメロンパンを眺めた。

メロンパンは、鋭太郎が幼少期から好きな食べ物だ。そして、娘、エナの大好物でもある。

なんでわざわざエナのことを思い出すモノ買っちゃうかなぁ…

そんなことを思いながら、溜息をついた。


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その日の会議は無事に終わったが、
鋭太郎はエナのことしか頭に無くて、
早く仕事を終わらせると定時で帰った。