「元気だったん〜??」
「げんきだったよ!」


少し喋りながら街中を歩いていた。

「どっか食べに行くか?」
「うん!」
「翔琉お兄ちゃんのおすすめで!」
「まかせとけ!」

いつの間にか翔琉お兄ちゃんの車の前にいた。

「車で行こ。」
「ちょっと話があるから。周りに知ってる人がいたら困るから。」
「わかった。」

車に乗るとすごくいい匂いがして、掃除も綺麗にされていた。

「で、話ってどうしたの?」

「俺、実は小さい頃から伽耶のことが好きだったんだ。」

「え、でも…うぅ……」
「中学生の時は私が告白しても断ったでしょ。んっ……」

「それ以上言わないで。」
「あの時俺すごく嬉しかった。でも、従兄弟だから恋をしちゃダメ。付き合ったらだめって言い聞かせてた。」
「でも、大学から県外に出て気づいた。伽耶がそばにいない人生は面白くない。寂しいって。」

「うぅ…う…」

「だから、社会人になって伽耶にこのことを言おうとした。」