雷王に愛された花

「そうだったのね?これは色がすごくキレイでパッと目についたの。刺繍もすごく繊細だし。これは何の花なの?」

「桜だよ。それに染色も桜の木の皮を使うんだってさ。」

「木って茶色じゃないの?」

「茶色だよ、見た目はね。ただ、中を流れる水分は徐々にピンク色に染まるんだ。花にたどり着くくらいにはきれいな薄ピンクになるってわけ。」

「すてきな話。色を内に秘めているなんて。ロマンチックね!!この色、とても気に入ったわ!」

「それは嬉しい言葉だな。それにしても、ロマンチックとは、ミレイも乙女だな。」

「悪いかしら?」

「いや、意外だったんだよ。膨れんなって、そんなに。」

「だって、、、」

「悪かった。でも意外な面も知れて良かったよ。今度のドレスはレースをいっぱい使ったのにするか?一度着ているのを見てみたかったんだよ。」

「レース?いいわね!でもフリフリは嫌かな。腕とかデコルテとか、キレイな感じが好きなの。」

「自分でデザインしてみるっていうのはどうだ?」

「すごくいいアイデアだわ!やってみたい!」

「決まりだな。今度デザイナーと会わせるよ。クセのあるやつだけど、斬新な案を出してくれるんだ。」

「会うのが楽しみだわ。少しデザインのお勉強をしようかしら。自分の着ているドレスについて知るのも楽しそうね。」

「あぁ、頑張れ。俺はできあがったドレスを着たおまえを楽しみにしてるよ。」

「そう?そういえば、今日はどこに行くの?」