食い気味に答える私に蒼くんはふふ、と小さく笑って、 「初デートだ」 そう言って絡め取られる指先に、胸がいっぱいになった。 その後はまた街まで戻って思いつくまま色んなお店に入ったり、途中でタピオカを買って飲んだり。 みんなは普通にやっていることが私にとっては宝物みたいな時間…だったんだけど。 「記念にプリクラでも撮る?」 通りがかったゲームセンターの前で足を止めた蒼くんにそう提案されたときは、少しだけ、現実に引き戻された気がした。