「心和」 「え、わっ!?」 「もう終わる?一緒に帰ろ」 フリーになった俺の放課後を目の前で取り合うようにして始まった女の子たちの揉め事が少し面倒になって逃げ回り、手っ取り早くフェンスを越えようとしていたあの日も、同じように水やりをしてた背中。 今日は気付いて2階の窓から声をかけると素っ頓狂な声が上がり、見上げる丸い瞳が更に見開かれて。 「み…っ、あお、くん!」 あ、また今水瀬くんって呼ぼうとしたな。 気付いたけど、許してあげよう。今日は昼休みにいっぱい困らせたからね。