お弁当箱を開くことすら忘れて見惚れていると、視線に気づいた水瀬くんとバチッと目が合って。 「…見すぎ」 「ご、ごめんなさい!」 「いや、いいんだけどさ。ただ、さすがにそこまでまじまじ見られることあんまりないから照れるっていうか…」 私の視線を手のひらで遮りながらあさっての方向を向く水瀬くんの言葉にハッとする。 そっか、そうだよね。 水瀬くんの周りにいるような子たちはきっと積極的だから、こんなに飢えてないんだ。