「蒼の新しい彼女?」 「えっ」 「なに、違うの?」 「ち、違くはないんですけど、あの」 「ふーん。なんか煮え切らないね。まあどうでもいいけど」 白い肌に、小さな顔。 真っ赤な口紅で縁取られた形のいい唇に息を飲んだ私とは裏腹に、表情ひとつ変えずタバコに火をつけたこの人は、誰なんだろう。 分からないけど、蒼くんの名前を知っているってことは、知り合い、なんだよね。 タバコ吸ってるってことは年上なのは確実だし、かなり余裕のある素振りを見ると…色々割り切った関係、なのかな。