水瀬くんは浮気をする生き物です





「心和は飲み込み早いね」



「違うよ!蒼くんが一生懸命教えてくれたからだよ?本当にありがとうございますっ」



「いーえ。じゃあ、もう少し不安なところだけやって休憩しよっか」



「うん!」




どの問題にしようかと、問題集をパラパラとめくって。



「じゃあ、えっと、ここ…!」



「あー…、これ難しいよね」




中指でメガネをくいっと上げ直した蒼くんが、うんうんと頷いてシャーペンを手に取った時。




ーーヴーッ!ヴヴーッ!!





ダイニングテーブルの隅っこに置いてあった蒼くんのスマホが何度も震えて、着信を知らせた。