水瀬くんは浮気をする生き物です




「テストまで、どうする?」



「ど、どうって…?」



「テスト期間中はバイト休みもらってるから、こうやって勉強会する?」



「それって毎日、です、か?」



「うん。あ、でも心和がしんどいなら別に」



「う、ううん!!!やります!!お願いしますっ!!!」




「ん、りょーかい」



ソファの上で胡座をかいたその膝に頬杖をついて笑う蒼くんは、近付いたようで、やっぱりまだ遠い。小さなことで、思い知らされる。



でも、それでも。



「これで毎日心和とゆっくり会える。うれしい」



例えその場限りでも、私だけじゃなくても、そう言ってくれる今を大事にしたい。