水瀬くんは浮気をする生き物です




「飲み物、何がいい?って言ってもコーヒーかオレンジジュースか麦茶かって感じなんだけど」



「あ、いや、全然水道水で…」




「ふは、そんな訳にいかないでしょ」





小さく笑った蒼くんは、グラスに注いだオレンジジュースをダイニングテーブルの上に2つ並べてくれて。





「じゃ、始めよっか?」




ずっと突っ立ってるだけの私を見兼ねて手招きしたかと思うと、テーブルに置いてあった黒縁メガネを慣れた素振りでかけるから、ドキリとした。




「メガネ、かけるんだね」



「あ、そうそう。授業中くらいしかかけないから見たことないか。ちょっとレアだよ」