そう…そうだよねぇ。
なんとかこれまで赤点は取らずに来れたけど、今回も回避する保証はないわけで。
「でもガチ馬鹿すぎて嫌われそう」
「おっと、今は好かれている自信がおありで?」
…ユキちゃんのいじわる。
項垂れたまま目線だけでぎろりとユキちゃんを睨みつけると、さすがにごめん、と顔の前で手を合わせられた。
…べつに、好かれてるとは思ってないけど。
ただ、いつか終わってしまうなら、少しでもいい子のイメージを持ったままでいて欲しいってだけで。
いつか蒼くんが大人になってふと学生時代に思いを馳せた時、「あの子誰だっけ、数学だけヤバい子」っていう思い出され方が嫌ってだけで。

