水瀬くんは浮気をする生き物です




「お、一ノ瀬いるじゃん。1限欠席だったんだろ?」



「あ、えっと、た、体調?悪くて保健室に、いました」



「そっか。無理すんなよ。じゃあ授業始めるぞー」



出席簿を見ながら話を振ってきた化学の山田先生に突っ込まれて、咄嗟に嘘と本当を半分ずつ混ぜてみたら、案外疑われなくてホッとしたのも束の間。




『嘘バレバレ。不良娘』



ポケットの中で震えたスマホのディスプレイには、ユキちゃんからのLINE。



視線を移すとバッチリ目が合って、次の瞬間『後で詳しく』って追撃が来るものだから、どうも逃げられないっぽい。



詳しく話してもいいけど、ほぼのろけ?になっちゃう気がする、なんて。



我ながら、ちょっと幸せすぎる。