完全に寝すぎた…!早く教室行かないと!
「一ノ瀬さん、悪い男には捕まったら駄目だからね!男は真面目と一途が1番!」
「陽子ちゃん、まじでうるさいよ」
急かされて2人で転がるようにしてベッドから下りて廊下に出ると、保健室の扉の影から顔だけ出して声をかけてくれた梶先生に対して蒼くんが顔をしかめた。
「ごめん、起こすって言ったのに。普通に寝坊した」
「ううん!私も本気で寝すぎちゃって…」
「よく寝れた?」
「うん、ありがとう!」
「ん、よかった」
早足で廊下を進んだ私たちはお互いの教室の前で手を振って別れて、なんとか2限には間に合わせることができた、けど。

