**** 「心和ちゃんおっはよ!」 「わあ!?」 次の日。 学校の最寄り駅の改札を抜けて一人で通学路を歩いていると、後ろから突然両肩を叩かれて振り返る。 「うお、隈すごくね?」 「あ、あはは…」 うん、その通り。 昨日の夜はあのキスのことをどうしても思い出してしまって、上手く寝付けないまま朝を迎えて。 「あ、さては帰り道になんかあったっしょ?」 ニヤニヤしながら聞いてくる紫乃くんの言葉にどう返していいか分からず、今日も眩しい金髪頭から地面へと目線を落とした。