学校から駅までの道のりは10分もないくらいで、あっという間に改札口に着いてしまう。 「あ、えっと、定期…」 「ん、そっか」 水瀬くんから鞄を受け取り、外ポケットに入れてあったパスケースを取り出していつものように改札にタッチすると、ピッと鳴る軽快な電子音。 「あの、えっと、鞄!ありがとう…!」 「んーん。それよりさ、物持ちいいね」 「…え?」