「蒼にバレなかった?」 校門を出ると、隣を歩く紫乃くんに聞かれてこくこくと頷く。 「じゃあよかったわ。蒼、バイト先のことあんまり人に教えたがらないからさ」 「え、私勝手に行っても大丈夫、かな…?」 お昼休みに突然声をかけられて初めて話した紫乃くんに、放課後一緒に蒼くんのバイト先に行こうと誘われて。 気になってはいたけど中々踏み込めずにいたことだったから、深く考えず着いてきちゃったけど、今更悪いことをしている気分になってきた。