**** 「お待たせ、心和ちゃん」 放課後。 人がまばらになった教室に、紫乃くんが現れた。 うちの学校は校則がゆるくて色んな髪色の人がいるけど、紫乃くんの金髪は一際目を引いて、やっぱり少し構えてしまう、けど。 「いこっか」 「うん…!」 歩き出す紫乃くんの後ろを大人しく着いていく。 長い手足に、オシャレに着崩した制服。蒼くんとはまた違ったテイストのオーラがある人。 いつもなら住む世界が違いすぎて怖くて目も合わせられないような相手だけど、今日は違う。