ドキドキ、ドキドキ。 嬉しくて嬉しくて本当は離したくなんてないけれど、さっきからずっと痛いくらいに暴れ回っている心臓が苦しくて 「っあの、手、本当に大丈夫です…!」 「ん、そう?」 校門を出たところでやっと口を開いた私の手はするりと簡単に自由になり、ホッと一息………つく暇もなく。 「か、鞄も自分で持てるので…!」 いつの間にか私の鞄まで持っていてくれたことに気付いてしまい、慌てて手を伸ばす。