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「おいコラ」



「ぐぇ」



莉々との関係が切れたことは瞬く間に学年中に広まり、動きやすくなった女子たちの対応に追われればあっという間に二日が過ぎた、昼休み。



教室を出た俺の少し前を歩く男女二人組を見つけて、男の方の後ろ襟に思わず手を伸ばせば、カエルを潰したような声が上がった。




「おいおいおい、後ろからは卑怯じゃんよ」



「うるせえ。何してんだお前」



潰れたカエル…じゃなくて、紫乃の腕は隣を歩いていた女子生徒の肩に回されていて、はたから見たら仲睦まじそう、だけど。