ライトブラウンのベリーショートが良く似合う綺麗系の女の子に一瞥(いちべつ)され、思わず目を逸らしてしまった。 きっとこのままいても邪魔になるだけ…だよね。 本当は一緒に学校行きたかったけど、しょうがない。 「私、先いくねっ」 「え」 蒼くんに一言だけ声をかけて、早足にその場を去る。 こういうとき胸を張って隣を歩けたらいいんだけど私には難しいから、とにかく蒼くんの邪魔だけはしないようにしなきゃ。