「これは、なに?」 「っ、」 蒼くんって、時々ちょっといじわるだ。 絶対分かってるはずなのに、言わせようとしてる。 恥ずかしい。 恥ずかしい…けど、蒼くんが言って欲しいって思うなら。 「っ、わたし」 「あ、蒼!おはよー!」 意を決して口を開いたけど、すぐに遮られてしまった。 「あれ?今日早くない?」 「いやそっちこそ。いつも遅刻ギリギリくらいじゃん」 「そうそう!遅刻しすぎで早出でさあ……って 、この子が噂の?」