昨日のことを思い返しながら乗る電車はあっという間に学校の最寄り駅に着いてしまって、聞き慣れたアナウンスに慌てて席を立つ。 …蒼くん、同じ電車だったりしないかな…? ぷしゅう、と情けない音を立てて開いた扉をぬけて、キョロキョロしながら改札を通ると、 「あ…!」 い、いた!蒼くんだ!! 少し前の方を歩く蒼くんを発見して、分かりやすく心臓が高鳴る。