「…なに」
「や、なんかさ、いかに犯罪にならずに証拠も残さず人を不幸にする方法を考えてた今」
「こえぇな」
そう言って、矢島くんの友達が冗談交じりでため息を吐くと。
「わかるわそれ」と、その言葉に頷く他の友達たち。
だけど、矢島くんを不幸にするなんて私が許さないから!
私はそう思うと…矢島くんに言った。
「大丈夫、矢島くん。矢島くんが不幸になっても私は傍にいるよ」
「…白崎…」
「矢島くんが嫌がっても傍にいる。ずーっと傍にいるから」
「…なんかそれも怖ぇよ?」
私はそう言うと、矢島くんにぴったりと寄り添う。
今まであんまりできなかったけど、これって彼女の特権だよね!
そして寄り添ったまま見た先の矢島くんがまた照れていて、可愛い顔をしていたから…
「…矢島くん、」
「うん?」
名前を呼んで、矢島くんがこっちを向いたその直後。
私は彼の頬に、キスをした。
「…おまえ…」
「…嫌だった?」
「や………口がよかった」
「!!」
私のいきなりの言動に、矢島くんがまさかの言葉を発するから。
ビックリして頬を赤くする私の目の前で…矢島くんが友達に頭を叩かれていたのは、言うまでもない…。
【完】

