白崎さんの溺愛


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「…で、結局両想いか」

「話が違うじゃんか矢島ぁ!」



それから、私たちは手を繋いで教室に入るなり、早速矢島くんの友達たちにそう言われた。

手を繋いでいた時点で私たちが付き合い始めたことは即バレたらしく、それなりにビックリされた後…今は、散々冷やかされている。



「はぁ、マジでゴールインするとはな」

「や、結婚してねぇし」

「まさか…もうチューくらいは済ませ、」

「頼むから少し黙っててくんない」



嬉しさのあまりニコニコする私の隣で、そう言って恥ずかしそうにする矢島くん。

それでも付き合えたことの嬉しさは、お互いに同じみたいで。



「…日曜に約束してたカフェ、本当に割引対象になったね」

「うん」

「他はどこに行く?」

「俺映画観に行きたい」

「うん!じゃあ行こっ」



矢島くんの言葉に私が頷くと、矢島くんの友達たちは恨めしそうに矢島くんに目を遣った。