白崎さんの溺愛

私はそう思うと、何だか悔しくて…皆が何と言おうと好きなものは好きだから。

でも今は一旦自分の気持ちをしまい込んで、言った。



「…じゃあ、矢島くんは…私と付き合いたいっていう気持ちはあるの?」

「…それはっ…」

「私のことどう思ってる?本音は?好き?」

「…~っ、」



私は矢島くんにそう言って質問攻めをすると、照れた矢島くんの顔を見たくてわざと覗き込む。

でも、矢島くんはそれを許さない。

まだ顔は見せてくれないけれど…でもその代わり、やがて口を開いて言った。



「………好きじゃなかったら…助けない。わざわざ」

「え、」

「最初の…あの日だってそう。グランドで、白崎が怪我をした日。あの時だって、ほんとはずっと…気になってた。気になってたから声かけた」

「!」

「ほんとに興味なかったら、保健室につれてなんか行かない。手当もしない。元気づけたりも、多分…しない。今までしてきたデートだってそう。好きじゃなかったら行かない」



そう言って、矢島くんはやっと…少し赤くなっている顔を私の方に向けて。

少しビックリする私に、また、言葉を続けた。



「…今までは、周りの目が気になりすぎてて、断ってただけ。でもほんとは、俺のほうがきっと、白崎のこと好きだよ」