白崎さんの溺愛

そう言って、「割り込まずにはいられなかった」と。

再度「ごめん」と謝ってくる。

その表情が、何だか本当に申し訳なさそうにして見えるから。

私はそんな矢島くんの言葉に首を横に振ると、言った。



「っ…謝らなくていいよ!」

「!」

「っていうか謝らないで!謝られるとなんか…かなしい。
…ありがとう。助けてくれて嬉しかったよ」

「…、」



私はそう言うと、思わず矢島くんに向かってニッコリと微笑んで…また彼の手に触れて…それを繋ぐ。

だって、まさかあのタイミングで助けてくれるなんて思わなかったんだもん。

やっぱり相思相愛だって期待しちゃった。

でも、私がそう思いながら微笑んでいると…



「や、違う…違うよ」

「?」



矢島くんは、不意にそう言って…また私から手を離す。

そうかと思えば、すぐに言葉を続けて言った。



「ほんとは…俺も同じ。一ノ瀬と同じ。ただ単に、カッコ悪い嫉妬が生まれただけ」

「え、」

「白崎が一ノ瀬と一緒にいるの見て、嫉妬…したのもあった。だから、助けたって言われると…違うかもしれない」

「…、」

「白崎が、俺のこと好きって…何回も言ってくれて、それを一番喜んでたのは、ほんとは俺のほう…だから」