ルナの手を引き、腕の中にルナを閉じ込める


「リオン様?どうしたのです?」

「んー?寝てるルナを抱き枕にはしてたけど、起きてるルナを抱きしめるの久々だから堪能してる」


王位継承してから、色々忙しくてルナと時間が合わない日々が続いていた

夜、部屋に戻ると基本的にルナは寝ていたし、朝も俺の方が早くに部屋を出てしまい…本気ですれ違い生活をしていた

俺はルナに触れたくて会いたくて仕方がない日々なのに、ルナは俺が居なくても良いんじゃないかと思いほど、薔薇園で勉強してはポプリと戯れていた

アイルに
ポプリに
庭師のムウ…

羨ましい


「…最近、庭師と仲良いね」

「ムウは城の外の事を教えてくれるんです。楽しいですよ?」


あー、そっか…
ルナはエムロードに来てから一度も街に出ていないんだ