「ねぇ。」 「ん……。」 「私、また立てるかなぁ?」 「なっ、立てるよ。何言ってんだよ。立てるさ!」 「そっか、立てる、……か。」 「立てるよ!また、舞台に立てるさ!」 「だよね、ありがとう。夕陽、が赤い……や。」 「うん。綺麗な、夕陽、だな。」 それが、その時2人で話した最後の会話だったろう