「ノエル!今日一緒に帰らない?」

放課後、萌夢叶はいつものように笑顔で自分に話しかけてきた。まだニュースを見ていないのだろうか?それとも、しばらく会わないうちに鋭十に冷めて自然消滅したのだろうか?どちらにしても、自分は萌夢叶の彼氏…鋭十のことを知らない事になっているのだから、ここは自然に振舞うべきだ。

「まじ?やったー!モユカと久々に一緒に帰れる♪」

これからどんな事があっても、私は萌夢叶の支えになる。鋭十が消えて、私たちは地獄から解放されるんだ…

乃絵琉は心からの笑みを萌夢叶に向けた。