「お願い助けて!私もうあいつの彼女やめたいの!でもそうするとモユカがっ…
お願い…お金は払うから…あいつを…

町野鋭十を殺して!!」

泣き叫びながら土下座をする乃絵琉。
そんな乃絵琉に、表情の無い男は呆れた口調で言った。

「殺すのはいいけどさ…代償は別にお金と決まってるわけじゃ無いんだよ?全く近頃の若者はすぐにネットの噂に流されるんだから…」

「じゃあ、何を渡せばいいの?どうすれば私たちはあいつから解放されるの?お願い。何でもあげるから。助けて…」

うずくまり泣き続ける乃絵琉に、復讐狐は囁いた。

「僕が本当に欲しいのはお金じゃない…依頼者様一人一人に『合った』代償だ。
名取乃絵琉さん…君から頂きたい代償は…」