「あーあー!折角の美人が〜。君のカレピッピは馬鹿だね〜」

突然聞こえた声に驚き見上げると、そこには狐面を被った和装の男が自分を見下ろしていた。

「だ…誰…?…まさか…」

乃絵琉は最近SNSで話題になっているある噂を思い出した。

「復讐狐…?」

「ピンポーン!当たり!おめでとう!」

想像していたのとは大分違う男だが、乃絵琉はそんなことは気にも留めず、復讐狐にしがみつき、必死に助けを求めた。