こんな暴力男と付き合っていても萌夢叶の為にならない。明日萌夢叶に会ったら、この男の本性をばらして、別れるよう説得しよう。
そう決意した。

「アンタがストーカー暴力男だってこと、モユカに言って別れさせるから。それでもしアンタがモユカや私に危害を加えようものなら2人で警察に通報する。」

こう言えば流石のこいつも懲りるだろう。
そう思ったが、鋭十の執念深さは異常だった。

「ぷっ…ぶははははは!!けーさつ?!まじウケるわお前最っ高!!ま、いいよ?サツに言いたきゃ言えば?
…でもさ、お前らがその気ならこっちにも手段があるんだよね」

そう言って、鋭十はスマホの画面を乃絵琉の目の前に突き出した。

そこに写っていたのは、萌夢叶の裸の写真だった。全て隠し撮りのようだ。

「これ、ネットにばらまくけど?
俺が捕まっても、萌夢叶は一生恥ずかしい思いしながら生きていかないといけないよねwwwww俺、隠し撮りの天才だろ?
アイツがウチのシャワー浴びてる時に撮ってやったんだけど、思いっきり顔も写ってるし!!ぶははははは!!!」