「ぶふふっ、様になってたで聖」
「つーかあの鞭って小道具か?」
「らしいね。継母に魔法使いなんて必要ないって代わりに渡された時はどうしようかと思ったけれど」
にっこり、涼しい顔で笑う聖に、背中が薄ら寒くなった。
自分が主導権を握れる劇自体は結構楽しんでたらしい。
触らぬ神に祟りなし…。
触れないでおこう、と無関心を装うことにした。
「じゃあ次!どうしよっか」
体育館を出て、校舎をぐるぐる見て回りながら琉羽が聞いてきた。
「2年C組のお化け屋敷が楽しそうなんだけど、みんなどうかな?」
ウキウキした様子で琉羽が提案する。
「俺はかまへんで」
それに光邦が乗っかったことで、次の行き先はお化け屋敷になった。
「あたしはパス。クレープ食べてくる。使わなきゃ勿体無いしね」
クレープ券をひらりと見せて、理沙子姐さんは颯爽と歩き去っていった。



