すると、前に座っていた男子生徒がボソリと一言。
「いいなあ、俺もぶたれたい…」
……え。
その言葉を皮切りに、体育館内が一気に沸いた。
「俺なんか、俺なんかなあっ!観下が恋人ならって何度も考えてたよ!!」
「聖様のおみ足に踏まれたい…」
「俺、観下なら男でもいいって思っちまった」
男女問わず、よからぬ事を彷彿とさせる会話があちこちで繰り広げられる。
「あんな役をかって出た観下の男気に惚れたよっ…」
単純に感動してる人もいた。
その様子を見て唖然とする私の隣で、同じような反応をする光邦が呟いた。
「これのどこがシンデレラやねん」
……ごもっとも。
至極真っ当な思考を持ち合わせている光邦に、激しく同意した。



