観客の視線は聖に釘付けだ。
そこからは、怒涛だった。
なんと、王子と結ばれたのはシンデレラではなく継母の方で。
『僕と結婚してください!あなたの鞭を受けるのは私でなくてはならない!もう二度と、私以外にその鞭を振るわないとお約束ください』
誰であろうと容赦なく鞭を振るう姿が、王子の特殊性癖に刺さり、シンデレラそっちのけで求婚。
不敵な笑みで王子に靴を舐めさせて永遠を誓わせるという、本物の悪女さながらの演技を見せる聖がすごい。
極め付けに……
『ああ……私は駄犬です!貴方様だけの足置きです。ですから、もっと、もっっと、私をいたぶってくださいっ!!』
毎日毎日、来る日も来る日も鞭を受け続ける王子は継母に従順な下僕と成り下がって劇は終わった。
閉幕直後に静まり返った体育館内は、幕が下りたにも関わらず余韻が引かない。



