その後、お茶を楽しんだ私達は体育館へとやってきた。
楓斗もちょうど休憩に入るということで一緒に。
すると、館内は真っ暗でちょうど何か始まるようだ。
『これより、3年B組のシンデレラを開演致します』
幕が上がって劇が始まった。
空いてる席に座った私達は、劇に目を向ける。
「ん、ほらよ」
「あ、ありがとう」
楓斗に飲み物を差し出されて素直に受け取る。
暗闇でも分かる笑みでふっと笑った楓斗は前に視線を向ける。
『シンデレラ!シンデレラ!掃除はもう終わったのかい!?』
長い髪を三つ編みにして前に垂らした女性が出てきた。
……わ、美人さんだ…。
鋭い眼光で舞台の奥に目をやる、おそらく継母役の人。
「……あれ、聖じゃね?」
「……だよね。ふーと聞いてなかったの?」
「ぶはっ、くくっ。聖がまさかっ…」
「しーっ、みっつー静かにっ」
……まさかの聖が継母役だった。
あまりに綺麗過ぎて気付かなかった…。



