そうして楓斗のクラスに到着。
どうやら赤ずきんモチーフのカフェらしく、店先には楓斗の姿があった。
狼の仮装だろうか、白シャツに黒のベストを合わせた楓斗がモフモフの耳のカチューシャを頭に付けている。
「なっ…お前ら来てたのか!」
少しだけ気恥ずかしそうな顔で、傾いていた耳を直しながら近くに寄ってくる。
「せや、見に来てやったで」
「ところで楓斗が狼ってことは赤ずきんもいるんだよね?どこどこー?」
「あれだ」
楓斗の親指が指差す方を見ると、赤ずきんはガタイがいい男子だった。
しかし服装はなんとも可愛らしいワンピース姿で、一体全体どうしてこんなことに…。
一同、ショックを受けたように黙り込む。
「俺のクラスのマスコットキャラクターだ。小動物が大好きで、心優しい筋肉の塊……の設定だ」
そんな紹介をしながら、楓斗はチラリと私を見る。



