おでこにキッス


「いただきまーす」

とりあえず喧嘩も収まったし?いっか。


「あれー、いつもらしくない?焦げてる~」

「あぁ、ごめん、ちょっと失敗しちゃった。」

「いいけど、また部屋に閉じこもっちゃうから」
彼女がクスクス笑う。


僕は、

「そしたら、今度は僕がおでこにキッスでもするかな。」

二人、プッと笑う。
そして食事は終了。


ゲーム再開ー!と彼女が言う。

はいはい、という感じで僕は側に行く。


早くぅ~という彼女に対し、今度はお返しとばかりに、
その話す唇をキッスで止めた。

少しの間だけれど、時間は長く感じられる……そんな瞬間だった。