なんとか2人の後をつけることができた萌夢叶は、陰から2人のいる場所を覗いた。
そして、後悔した。
浮気相手と思われるその女は、紛れも無い、乃絵琉だった。
少し離れた場所にいる2人の会話が、少しだけ聞こえてくる。

「やっぱ俺、お前が一番好きだわノエル。
いや、モユカってさぁー、あんまり可愛くねぇじゃん?まあ、ブス…とまでは言わねぇけどさ笑笑」

自分を優しく可愛がってくれた鋭十のその発言に、萌夢叶は泣き出しそうになった。
しかし、萌夢叶は、鋭十が最低だと言う事は分かっても、乃絵琉のことだけは信じていた。

どういう経緯で知り合ったのかわからないけど、ノエルはきっとこの最低男を成敗してくれる。だってノエルは私の……