「…うちのクラス、半分になっちゃったな…」

昼休み、屋上のベンチに座って苺菜は弁当を食べていた。

「君って優しいんだね〜。
「復讐するのはいじめを楽しんでた奴らだけ」…か。
見て見ぬ振りしてたクラスメイトはお咎めなしってことね…。なんて優しいお馬鹿さんなんだっ(泣)!!」

復讐狐は相変わらず喧嘩を売ってくるが、苺菜の恩人であることに変わりはない。
苺菜は挑発は無視して言った。

「だってさ、私がもし見て見ぬ振りしてた人の立場なら同じことしたかもしれないし…
いじめ注意するのって、簡単なことじゃないでしょ?」

「へぇ〜、14歳の中坊の癖にしっかりしてるねぇ笑笑ま、君がいいならいいけど。」

そう言って、復讐狐はハハハと笑った。