「……は?」

冥界…聞き慣れない言葉に絶句する貝塚。

「さっき鏡みたでしょ?
ほら、これが今のアンタだよ。
貝塚沙莉英。」

闇の中でただ一つ光っていた物体を拾い、復讐狐は、それを貝塚に向けた。

「ぎゃああああああああっっっ!!!!」

さっきの化け物が写っていた。
しかし、この化け物の正体は、紛れもなく貝塚自身なのだ。

「うそっ、うそだ…私の顔っ……
いやあああああああっっ!!!!!」

貝塚は逃げ出した。
しかし、辺りはどこもかしこも真っ暗闇。
何処が何なのか、全くわからない。

ドンっ