「……確かにそうかもね。アンタの言う通りかもしれない。いじめっ子たちに罪の意識なんてないだろうね。
…でもさ、今ここで自殺やめたら私明日も明後日もその先もずっといじめられるんだよ?
そんなの嫌だよ…だから今ここで全部終わらせるしか無いんだよ!!」

苺菜がカッターナイフを取り戻そうと男に飛びかかった時、

「『復讐狐』を利用するという選択肢は、君の中には無いのかな?」

男が苺菜の耳元で囁いた。