朝を迎えたくない夜。
通夜に出された食事に、箸を掴む手は休めない。
だって、私達は生きてる。

だから、お腹が空くしーー
お腹が空くことが生きてる証。。


亡くなる前日に聴いた車の中で聞いた音楽。


大塚愛の金魚花火。
バラードで悲しい曲を聴きながら
帰った帰り道。


なんだか、寂しい。


寂しいなんてーーーー楽しい場所に行った帰り道。
寂しいなんて、なんであの日感じたのか。
きっと、予感はしてた。


翌日。
少しだけーー朝ケンカっぽくなって出かけたのが最期。


元気な父には、会えなかった。


去年の12月はーーー共に過ごした。

上の子のクリスマス、誕生日。

3歳の下の子の誕生日まで、生きて居られなかった父親。


あり得ない。

そしてーーーー




朝を迎えた。